意外な相棒「おから」との出会い
ライラック乳酸菌を商品としてお届けするには、まず菌を安定して増やせることが欠かせません。ところが研究は思うように進まず、「100%植物由来」にこだわるほど、培養方法の確立が大きな壁として立ちはだかりました。
そんな中、先の会社社長が研究していたのが、豆腐づくりの過程で生まれる「おから」。大豆由来の植物性食品として身近な存在ですが、大量に捨てられるという問題がありました。それで国のプロジェクトで「おから」の利用法を研究していました。
100%植物由来へのこだわりが、難しさにもつながった
ライラック乳酸菌の開発では、素材選びの段階から「植物由来」にこだわってきました。動物由来の原料を使わずに培養できれば、より多くの方に手に取っていただきやすくなります。
乳酸菌を使って、おからを活用することはできないか。実際の研究はおからと乳酸菌の開発が同時に進んでいたのです。
おからと乳酸菌、この意外な組み合わせは、雑菌のコントロールが難しく、失敗の連続でした。
理想を追うほど、現実の課題がはっきりしてきたのです。
研究が行き詰まる中、意外な解決方法が
試行錯誤が続くある日、「おから」の成分に注目しました。
おからは大豆から作られる植物性食品で、食品としてはもちろん、さまざまな用途で注目される素材でもあります。とはいえ、ライラック乳酸菌の培養にそのまま活用するのは難しさがありました。
「まずは成分を調べてみよう」
その一歩が、状況を大きく動かします。
おから由来の成分を与えてみると…菌が大きく増殖
おから由来の成分を試しに与えてみたところ、ライラック乳酸菌はそれまでとは違う反応を示しました。
- しっかり増える
- 活発に働くように見える
研究チームにとって、それは予想もしなかった手応えでした。
「まさか、おからが相棒になるとは」
植物由来にこだわってきたからこそ、植物由来の素材が鍵になる——そんな流れが、ここで形になり始めたのです。
予想外の組み合わせが、新しい可能性を切り開く
研究は、計画通りに進むとは限りません。ときに遠回りに見える試みが、突破口になることがあります。
ライラック乳酸菌とおからという、意外な組み合わせ。
この出会いによって、「100%植物由来で培養する」という目標に一歩近づき、商品化へ向けた現実的な道筋が見えてきました。
まとめ:おからがつないだ、次のステージへ
ライラック乳酸菌を安定して増やす——その課題に対し、思いがけず力を貸してくれたのが「おから」でした。研究が行き詰まっていたからこそ、身近な植物由来素材に目を向けることができたのかもしれません。
次は、この「おから」と「ライラック乳酸菌」を、どのようにして多くの方へ届けていくのか。研究はいよいよ最終段階へ進みます。






